院長あいさつ
ご挨拶
「地域包括ケアシステム」、この言葉を聞いたことはありますか?
例え、病気になっても、介護が必要になっても、住みなれた場所でできる限り暮らし続けることができるような社会を地域の皆さん、企業、行政、そして私たちのような医療福祉機関が一緒になって創っていこうとするネットワークのことを意味します。超高齢社会の日本では医療福祉は地域の中で完結する方向に向かっています。
ネットワークという「緩やかな連携」を推進する大きな力は「信頼」に他なりません。なぜなら、見知らぬ人や組織とも「信頼」をベースに関係性を創っていくことが求められるからです。
「信頼」の第一歩は、「対話」がとても大切です。IT社会では利便性が飛躍的に高まりましたが、圧倒的な情報量などにより、不確実性も高まる傾向にあります。だからこそ「顔の見える関係」が一層大切になると思います。
私たちはこれからも、地域の皆さんと「信頼」の第一歩となる「顔の見える関係」つくりを求めて、積極的に地域に飛び込んできたいと思っています。病院理念にもあるように「温かい」、「支える」、「信頼」の3つのキーワードを基盤に人と地域にやさしい医療・ケアをめざしていきたいです。
医療・ケアを必要とする方にとっては安心して過ごすことができる“家庭”ように、地域の皆様にとっては、ふらっと立ち寄っていただけるような“居場所”になることが、私たちの願いです。
医療法人 財団善常会
理事長・院長 岡田 温