私たちの
リハビリテーション

Rehabilitation

目指すリハビリテーション

「限界突破」を合言葉に、潜在能力の限界を引き出すリハビリテーションの提供を目指しています。主に脳血管疾患(脳出血、脳梗塞)、運動器疾患(大腿骨頚部骨折、人工関節置換術後)の患者さまに対して、総勢80名のリハビリスタッフが365日のリハビリテーションを実施しています。

当院リハビリテーションの特長

1. 1日3時間365日の高頻度リハビリテーション

早期から長時間リハビリテーションを実施することでより大きな回復が見込めます。当院は最大1日3時間、365日のリハビリテーションを提供しています。

脳血管疾患の患者さまは平均でも毎日165分のリハビリテーションを実施しています。土日祝はもちろん年末年始やお盆時期もリハビリテーションを実施し、最大限に機能回復を図り、早期退院を目指します。

2. 最新の知見・機器を用いた高品質リハビリテーション

歩行ロボットのウェルウォークや、上肢機能訓練ロボットのReoGo-J、機能的電気刺激装置(IVES、NESS、ES-530、WalkAide)を最大限に活用し、潜在能力を限界まで引き出すこと目的にリハビリテーションを提供しています。

  • ウェルウォーク
    ウェルウォーク
  • ReoGo-J
    ReoGo-J
  • IVES
    IVES
  • NESS
    NESS
  • ES-530
    ES-530
  • WalkAide
    WalkAide

3. 退院後の生活を見据えたリハビリテーション

病院内での生活の自立は通過点であり、退院後に安全で充実した生活をしてもらうことを目指しています。そのため入院中に患者さまと一緒に自宅内や自宅周辺の環境を確認する家庭訪問を実施し、入院中から退院後の生活を見据えたリハビリテーションを提供しています。毎年約350件の家庭訪問を実施しており、必要があれば入院中に何度でも訪問させていただいております。

  • 改修前
  • 改修前

4. 退院後も支えるリハビリテーション

退院すると入院中には想定できなった課題が見つかることがあります。そのため入院中に関わったスタッフが週1回訪問し、課題克服のためのリハビリテーションを提供します。また必要があれば環境調整の提案や、介助伝達も行わせていただきます。

理学療法について

理学療法では歩行を中心とした移動能力の再獲得を目指すための練習をします。徹底的なリスク管理をしたうえで「早期に起こす」、「車椅子に座る」、「立ち上がる」、「装具や歩行補助具を活用して歩く」などを行い、身体機能や基本動作能力の改善を図ります。
必要に応じて、長下肢装具・短下肢装具の使用、杖や歩行器などの最適な歩行補助具の選定、歩行訓練に最適なリハビリテーション支援ロボットのウェルウォークや機能的電気刺激装置のウォークエイドなども駆使し、歩行能力が最大限に高まるよう支援しています。

ウェルウォークは第8回ロボット大賞にて、厚生労働大臣賞を受賞した時代に先駆けしたリハビリテーションロボットです。このウェルウォークを活用することで、今までのリハビリテーションで行えた歩行訓練の量・質ともに拡大しました。しかしこのウェルウォークの性能を最大限に発揮することは、歩行訓練に精通している理学療法士しかできません。ウェルウォークを使いこなせるスタッフの育成にも力を入れています。

理学療法士は歩くことを回復させるプロ集団です。転倒リスクが高い患者さまに対してもロボットや装具、電気刺激装置、歩行補助具を駆使したうえで潜在能力を限界まで引き出す練習を繰り返します。患者さまが入院中に歩けるようにすることを使命に日々奮闘しています。

身体機能を改善させるうえでプラットホームでのリハビリテーションは欠かせません。患者さまの表情や動きから疲労感や痛みの程度を読み取りながら、筋力強化や関節可動域の練習を実施しています。決して楽な運動ではありませんが、常にやる気にさせる声かけを意識して頑張ってもらっています。

作業療法について

作業療法では、「こころとからだを元気に!自分らしく生きるためのリハビリテーション」を提供しています。具体的には腕や手を使いやすくする練習や、食事・更衣・排泄・入浴などの日常生活活動(食事・排泄・更衣・入浴など)の獲得を目指した練習と同時に、やりがいや生きがいも高めていくよう関わります。
必要に応じて電気刺激装置や上肢用ロボット型運動訓練装置を駆使し上肢機能の最大限の回復や、高次脳機能面の改善のために注意機能や遂行機能を高める練習も行い、家事動作の獲得、家庭・職場復帰、趣味活動の獲得なども支援しております。

脳卒中になると片腕、手が使いにくくなることが少なくありません。そのような障がいを少しでも改善させるのが作業療法士の役割です。患者さまの状態に合わせて様々な道具を駆使して練習を行います。その際に精神面にも配慮して患者さまの気持ちに寄り添いながら実施することを忘れません。

自宅に帰るにあたって病前の役割を担ってもらう練習も重要です。掃除や洗濯、調理訓練をできるようになるまで練習し、必要があれば自宅でも練習をしてもらいます。

上肢用ロボット型運動訓練装置であるReoGo-Jを用いることで、患者さまに適した上肢の機能訓練を自主トレーニングとして行えます。結果的にリハビリテーションの質・量ともに拡大することができ、当院に入院する患者さまの上肢機能改善の一助になっています。

言語聴覚療法について

脳卒中などの後遺症で「言葉がでにくい」、「飲み込みにくい」などの構音障がい、失語症、摂食・嚥下障がいをきたすことがあります。
言語聴覚療法は発声・構音訓練や言語訓練により円滑に会話ができるよう治療しています。患者さまの個人差に合わせたコミュニケーション方法をご家族に説明し、コミュニケーションを楽しめるよう支援しております。また摂食・嚥下訓練により飲み込みの機能回復を援助し“食べる楽しみ”を提供できるように努めています。なお、当院では嚥下造影(VF)および嚥下内視鏡(VE)を実施し、より質の高い評価、多職種によるアプローチを行っております。

脳卒中により食べ物や飲み物を飲み込む機能が低下してしまうことがあります。飲み込みの状態をリハビリテーション医と共に造影検査などで評価して、その状態にあった嚥下食を選択して安全な食生活を確保します。しかし、少しでも食べ慣れた物を再び口にすることができるように、限りなく元の食生活に近づけるように努力します。

顔面の麻痺によるろれつ障がいの他、「話す・聞く・読む・書く」の言語機能全てが障がいされる失語症など様々なコミュニケーション障がいに対して言語聴覚士は支援を行います。言語機能の回復を目指すことはもちろんですが、代償手段の提案を含めて見た目では分かりにくい障がいに対して社会復帰を達成できるように多角的な支援をしていきます。

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